稲沢市議会議員のしちおうです。
先日の稲沢市議会主催の「意見交換会」でご指摘頂いた市立学校のプールの問題について少し考えを深めてみました。
他市町村を見てみても、やはりプール授業の縮小が測られているそうです。たとえば、愛知県大府市では実技を廃止し、座学によって溺れた時の対処法などを学んでいるそうです。他の県内の市町村でも中学校でプールの授業を廃止しているところがあり、その割合は年々増えているようです。
プール授業廃止の背景
プール廃止の背景にはいくつかの理由がありますが、最たるものは施設の老朽化です。
多くの学校が築年数を重ねており、プールも当然劣化、老朽化が進んでいます。改修や建て替えには一校あたり数千万円と言われており、授業数が少ないプールにそこまでの費用をかけるべきなのかが問われています。
そこに連日の猛暑によってそもそもプールの授業を開催できる気温にないことや、熱中症の危険性、さらに教員の働き方改革によって授業準備や児童生徒の安全の確保、清掃などの手間も加わって、プール授業の廃止に拍車がかかっています。
・施設の老朽化
・少子化による利用機会の減少
・教員の負担増
・熱中症の危険
稲沢市も避けては通れない課題
他市町村の動向を見ていて感じるのは、稲沢市も避けては通れない課題だと言うこと。
小中学校のプールは劣化しているところも多く、かと言って稼働日も多くない。今は良いかもしれませんが、更新の時期あるいは学校新設の時期にはプールをどうするか?は当然考えなければならなくなります。
しかしながら、過去の水難事故を教訓にプールの授業が始まったことを考えると、単に泳ぎを習うだけでなく、命を守る方法を、児童生徒の家庭環境に関わらず、格差なく誰にでも学べる場として機能してきた面もあります。
以上のことから、どちらかを諦め、どちらかを取るではなく、現実的な落とし所を見つけていくことが重要なのだろうと思います。
今後の展望
今後はプールの授業を学校ごとに考えるのではなく、中学校区ぐらいの地域ごとに考える必要があると考えます。
たとえば、中学校のプールを小学校あるいは他中学校と共同で利用する。あるいは、民間の屋内プールを年間を通じて契約し、複数の学校で共同で利用するような形です。
特に公設民営のプールでは利用者が少なく収益が低下しているため、年間を通じて均一に利用者を呼び込むことは一つの策であると考えます。
他にも、屋内プールの水泳教室を希望者は受けられるようにするなど、工夫の仕方次第で妥協点は見付けられるのかもしれません。
いずれにせよ、児童生徒自身と教員、学校、教育委員会、民間施設、地域など、さまざまな関係者で「プールの授業の継続がこれから難しくなるかもしれない、稲沢方式を見出さなければならない」と課題を共有した上で、改善策をみんなで探っていく必要があると思います。でないと、納得は得られないと思うので。
これからの社会は、すべてやる時代ではなく、さまざまな折り合いをつけながら取捨選択していかなければならない時代になっていきます。しかし、それは納得の上にようやく成り立つものだと思うので、課題を共有し、議論し、そして行動に移していけると良いですよね。



