稲沢市議会議員のしちおうです。
今日のブログのテーマは、稲沢市の公共交通の要「コミュニティバス」です。
実は、今年度からコミュニティバスの中で最も多くの人が乗る稲沢中央線(稲沢駅や国府宮駅、アピタ稲沢店などを結ぶ大型バスで、運行は名鉄バスが担っている)に市が補助金を出すことになりました。言い方を換えると、路線維持のために出さざるをえなくなりました。
人口減少によって乗客が減ったことと、運転手不足や燃料費の高騰で運行維持費が増えたことによって、名鉄バス側から市に相談があり、市は公共交通の維持のために支出に踏み切ったと言うことです。
3月議会で全く話題に上りませんでしたが、私は非常に大きな出来事だと捉えています。

稲沢市HPより引用
移動の自由を保障する
行きたい時に、行きたい場所に行けるって、とても大切で。私は、移動の保障は、幸せの土台の一つだと思っています。
単純に、生きていくために、仕事をするために、病院に行くために、食べ物を買いに、行くこともあれば。誰かに会いに、何かを見に、行くこともある。そのどれもが人の体と心に影響を及ぼすものであるから、移動って大切だし、保障しなければならないと思うんですよね。
そのために、稲沢市はコミュニティバスを走らせてきました。
これまでも収支状況の悪化から、路線数や便数を減らしたり、集中させたりはありました。
また、路線数やバス停の少なさをカバーできるように「コミュニティバス接続便」を設けたり、交通弱者の方のための「おでかけタクシー」を走らせたり、中学生や免許返納者に「無料バス乗車券」を配ったり、manacaなどのICカードでも料金支払いができるようにしたり、さまざまな工夫も行ってきました。
が、いずれも、稲沢市が単独で走らせているコミュニティバスの話が主であり、名鉄バスが運行しているコミュニティバス稲沢中央線はまだマシ。まだ大丈夫と思っていました。それだけに、今回の変更は「ついにここまで来たか…」という思いが強いです。
私たちの町の公共交通を私たちで乗り支える
これから先も、暮らしの足を維持するために、どうしていけば良いのか。これまで以上に真剣に考えていかねばなりません。
コミュニティバスの乗車率が高い自治体では、住民の意識が異なっていて。自分たちで乗り支えると言う意識が根付いているように感じます。自分たちが乗らねば(お金を落とさねば)、路線が維持できなくなることを自覚しているんですよね。
このことからも、現状を知るということはとても大切だと思います。今回の補助金が利用料金に転嫁されることはないので、稲沢市の公共交通、コミュニティバスの現状が住民に知れ渡ることはありません。しかし、思っているより、状況は悪い。みんなで乗り支えていく機運を高めるためにも、まずは現状を知って頂くことから始めていかねばと思います。
だからこそ、現状を知ることがなにより大切だと思います。今回の補助金が利用料金に転嫁されることのない性質であることから、稲沢市の公共交通やコミュニティバスの厳しい状況が住民に伝わりにくいからこそ。
みんなで乗り支える機運を高めるためにも、まずは現状をしっかり知ってもらうことから始めていきたい。その一歩が、稲沢を「車がなくても、なんとか暮らせる町」に繋げていくものになると信じて。


