稲沢市議会議員のしちおうです。
あっという間に7月になってしまいましたが…6月議会の振り返り最終回は、市民協働のまちづくりについてです。
市民協働とは、市民と市役所が協力して、地域課題の解決やまちづくりを進めることです。
よく使われる言葉なんですけど、実際、できているの?と聞くと、どうでしょう。
私はできていないと思いますし、客観的な数値として稲沢市役所の行う世論調査を見ると「市民の意見を反映した市政が行なわれていると感じますか?」という設問の満足度は低かったです。
稲沢市役所では、2009年に市民協働を進めるための条例「市民参加条例」を作りました。
そこにパブリックコメント(市民の意見公募)実施の義務が明記され、いま、市役所で大きな計画を作るときはパブリックコメントがよく取られるようになりました。
ただ、条例施行後15年が経って、私はこれが形骸化していると感じています。つまり、パブリックコメントをしなければならないからしているだけで、市民から意見を募りたいという本来の目的からは遠く離れてしまっていると感じています。
(しちおう)
パブリックコメントの実績は?(市役所の回答)
昨年度の実施件数は、10件。47人から101件の意見を頂いた。内訳は、メール27件、FAX8件、インターネットのロゴフォーム7件、持参3件、郵送2件。10件全ての募集に意見があったが、最小は1人、最多は16人から意見を頂いた。
最も少なかった計画では、1人の方からしか意見を頂けなかった。実はこの方も市役所に近い関係者であることが分かり、「市民からの意見を募る」という本来の目的は達成できていませんでした。
そして、はっきり言って、そのための努力もできていない。
たとえば、パブリックコメントは意見をメールやFAX、郵送などで送れます。また、パブリックコメントが掲載されたホームページからパソコン・スマホ等で直接書き込んで、送ることもできます。
これは数年前にしちおうが担当部署にお願いして実装してもらいましたが、昨年度のパブリックコメント10件中、2件しか対応していませんでした。すぐ、簡単に、できるこれらのことも、導入からたった数年で忘れ去られてしまう。
たくさん意見を頂いているならば、あぐらをかいていても良いのです。
ただ、結果が出ていない上に、誰も何も顧みず、改善が図られないままずっと続けられていることがおかしいという指摘をしました。
他にもあります。
パブリックコメントを募集した計画の資料数は最多で112ページでした。
これ、読めます?
小難しい言葉で書かれた計画案100ページ超えを読んで、自分の意見をまとめるって、めちゃくちゃ難易度高くないですか?
中には、市民に伝わりやすいように、計画の概要版を作っている部署もあります。
ただ、昨年度は10件中、1件のみ。それも一宮市と一緒に作っていた計画だったために概要版が作られただけで、稲沢市単独ではゼロでした。
したがって、数十ページを超える計画には概要版を必須にすべき。できなければ、前段にお話した生成AIと絡めて、生成AIを用いて業務負担を増やさないよう配慮しつつ、実行すべきでは?と問いました。
(市役所の回答)
概要版の作成には費用もかかる。計画等の本編の最初にわかりやすくまとめたものを掲載するなど、関係部署に働きかけていく。今後、生成AIを概要版などの作成に活用していきたい。
他にも、市役所の窓口でパブリックコメント募集中と広報し、その場で書けるようにする。計画の策定早期にパブリックコメントを行い、計画の中に市民の意見を取り入れられる制度設計にするなどの提案をしました。
市民とコミュニケーションを図りながら施策を進めるというのは私の信条でもあるので、今の市役所のやり方に歯がゆい思いをすることが多く、つい議論も熱くなってしまいました。
自分の大切にしていることを再認識しつつ、今回の質問や提案によって、少しでも稲沢市政がよい方向に進むことを願っています。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


