丸亀市の市民協働のまちづくり〜市民交流活動センター「マルタス」〜

しちおうの政策

稲沢市議会議員のしちおうです。
稲沢市議会では年に一度、所属する委員会ごとに行政視察といって、先進的な取り組みをする市町村を勉強しに行っています。

Q
委員会ってなに?
A

市役所から提出される議案を専門的に審議するため、議会内には委員会というグループが設けられています。
稲沢市には財政や人事、消防署などを管轄する総務委員会、福祉や子育て、学校などを管轄する文教厚生委員会、商工業や観光、上下水道などを管轄する経済建設委員会の三つの委員会があります。

行政視察の経費はみなさんが納めて下さっている税金なので、しちおうは初当選以来ずっと、どこに行き、なにを学んだか、を市民のみなさんと共有しています。

【概要】
丸亀市は、地域の人々で地域のことを決めていくことを促すため、① 丸亀市自治基本条例を策定し、本条例を具体的な施策に落とし込むため、② 第二次丸亀市協働推進計画を策定し、これらを実現するため、③ 市民交流活動センター「マルタス」を開設しました。

① 丸亀市自治基本条例
まず、丸亀市は市民と行政が協力してまちづくりを進めるための基本的な枠組みである丸亀市自治基本条例を制定。
この条例を作る段階から、市民の意見を広く集めるため、地区ごとに懇談会を開いたり、公募市民と市職員でワークショップを行ったりすることで市民参加を促していました。

② 第二次丸亀市協働推進計画
次に、この条例を基に、「市民の力を生かした協働のまちづくり」を目指すため、第二次丸亀市協働推進計画を策定しました。具体的な策としては、以下の通り。

  • 丸亀市提案型協働事業
    地域の身近な課題や社会課題に対し、市民活動団体等の専門性やネットワークを生かし、市と協働することによって、効果的に解決を目指す取り組み。
    市から示した課題テーマに対する施策を団体が提案する「市提案型」と、団体が独自に事業企画をする「団体提案型」の二種類を用意。上限50万円。
  • ステップアップ補助事業
    新たな市民活動や、その活動の幅を広げる事業などに要する経費の一部を補助することにより、市民の自主的・自発的な活動を支援し、市民の公益の推進に資する多彩な活動の展開、活性化を図ることを目指す取り組み。補助金10万円。

③ 市民交流活動センター「マルタス」
そして、市民や市民活動団体、事業所など様々なまちづくりの主体が交流し、まちづくりや地域課題に対して主体的に活動できる拠点として「市民交流活動センター マルタス」の開所に繋がりました。

市民交流活動センター「マルタス」の取り組み
  • 市民活動支援事業
  • 子どもを中心とする多世代交流事業
  • 学習環境充実事業
  • 書棚や空きスペースを利用した交流事業
  • 貸館事業

運営は、指定管理者制度(365日年中無休で朝9時〜夜9時30分まで開館)
年間約1.3億円の公費負担で、ほとんどは年中無休朝から晩までの開館による人件費とのことでした。また、敷地内にはスターバックスカフェも入居していました。

マルタスの中にはキッズスペースがあり、平日は毎日11時から工作やおはなし会、手遊びなどのイベントが開催されていました。他にも、Wi-Fiや電源席のある約80席の学習席があり、学習・作業・仕事に集中できる学習スペースが確保されていました。

【所感】
実は、稲沢市も丸亀市と同様、市民参加を促す条例「稲沢市市民参加条例」を持っています。
しかし、具体的な取り組みに乏しく、丸亀市のように活動拠点を設け、さまざまな世代が交流し、まちに関わる人を増やし、「育てていく」ことは素晴らしいことだと感じました。

また、稲沢市で市民協働のまちづくりが進まないのは、活動拠点が無いことと、市民協働を図ろうという職員と市民の意識の差にあると感じました。
それは、何かを決める時に、多くの人が参加しやすいよう土曜日に、複数回、ワークショップを開くことや、マルタスをまずは居心地の良い空間にし、年中イベントなどを開催することで自ずと市民活動に目が向くようにデザインしたことに表れていると感じました。

キッズスペースや学習スペースなどはまさにそれで、とくに市民活動と縁遠い若い人たちの目に自然と触れるような工夫は、とても参考になりました。
稲沢市でも「マルタス」のような物理的な拠点の活用と、地域の繋がりを緩くはじめ、徐々に強固なものに変える導線の整備、若い世代など多様な層へのアプローチを参考に生かしていきたいです。

香川県丸亀市の報告は以上、次回は岡山県総社市編につづきます。