このまちの、好きなところを伝えたい〜埼玉県朝霞市の「官民連携まちなか再生推進事業」

お知らせ

稲沢市議会議員のしちおうです。

領内寺子屋

まず、告知から。

明日2月5日土曜日は、地域の子どもたちの学習支援教室「領内寺子屋」があります。

10時から12時まで、祖父江町の森上駅近くにある森上公民館で開催します。

私の子どものママ友がワークショップを開催してくれる予定なので、みなさんお楽しみに。お寺や地域からいただいたお菓子もあるので、配りますね。

本日のブログのテーマは、先進地視察の二日目、埼玉県朝霞市の駅前にぎわいづくりを視察した報告です。稲沢市が進めようとしている国府宮駅前のにぎわいづくりを考えるうえで、参考になる点がいくつかあったので、簡単に紹介します。

きっかけは「歩きたくなる道づくり」

朝霞市では2019年、東京オリンピック・パラリンピックを見据え、人が集い、歩きたくなる街を目指して、駅前の道路空間を見直しました。

幅20mの道路に、歩行者中心の広場や緑の散策路を整備し、「シンボルロード」として再編。
この取り組みが評価され、国土交通省のウォーカブル推進都市に認定されました。

ふだんから、キッチンカーなどが出店。

コロナ禍でも「できること」を止めなかった

ところが、コロナ禍によって、東京オリンピック・パラリンピックは延期。そんな中でもできることを探ろうと、2020年、「アサカストリートテラス」が始まりました。

これは駅前商店街沿いの道路を活用し、商店や近隣事業者がテント出店を行う取り組みで、国の「Go To 商店街事業」にも採択されました。

コロナ禍で制約の多い環境下でも、屋外の公共空間をうまく使って、人の流れをつくったとして評価されました。

官民連携で“駅前の未来像”を共有

2021年には、国の「官民連携まちなか再生推進事業」を活用し、朝霞駅周辺をモデル地区として本格的な計画づくりを開始。市役所だけでなく、市民や事業者を巻き込んで進めていきました。

・市民からまちの課題や改善アイデアを募集
・埼玉大学の協力を得て、道路の使い方を検討
・官民連携の組織を立ち上げ、エリアビジョンを作成

実際に行われている取り組み

【朝霞駅周辺】

・アサカストリートテラス
 2020年から行っている道路を活用した出店イベント。年1回の開催で約6万人が来場。

・キッチンカー事業
 駅周辺にキッチンカーを誘致。
 にぎわい創出だけでなく、市には占用料・出店料という収入が入っている。

【北朝霞・朝霞台駅周辺】

・ゆとりある道路空間づくり
 建て替え時に建物を1.5m後退させるルールを設け、将来の歩行空間を確保。

・公共空間の活用
 河川敷や階段を使ったくつろぎ空間、プレーパーク、焚き火、DJイベント、
 コーヒー体験など、自由で柔らかい発想の取り組みが行われています。

・駅前ロータリーの社会実験
 一時的に交通規制を行い、キッチンカーやミニイベントを実施。

直前まで行われていたイベントの飾りつけが残っている。

視察を通じて感じたこと

稲沢市も、国府宮駅前の再開発に長年取り組んでいます。しかし現状では、住民や商店街の方々を巻き込めておらず、にぎわいづくりよりも「ハコモノ整備」が中心になっている印象があります。

一方、朝霞市は、「今ある道路や広場を使う」、「小さなイベントを積み重ねる」、「官民それぞれの良さを生かして計画を進める」ことで、今できることから駅前の空気を変えていました。

それは言葉で書くより大変で、たとえば、商店街の会長がこの取り組みに意欲的で、商店街が一丸となった背景や、イベントの開催前3ヶ月前と1ヶ月前に二度、地域住民に迷惑をかける旨を直接伝えに行く、交通規制に対して代替の駐車場を確保するなどの細かな調整の積み重ねで信頼を得られたことも大いにあると思います。

こうした地道な取り組みも含めて、稲沢市が学ぶべきことがたくさんあると感じました。

私は今回の視察を通して、駅前再開発を国府宮駅だけに限定せず、国府宮駅〜稲沢駅間の道路やロータリーを活用したり、市役所で行っているカレーフェスティバルなどのイベントと連動させたりすることで、にぎわいを生み出すことができないかな?と考えています。

おわりに

今回の視察で印象的だったのが、住民も市役所の職員も駅前の通りや商店街のことが好き、ということでした。

自分の好きなところを、もっと好きになりたい。好きに使って、もっと周りに伝えていきたい、そんな想いが根底にある。まちのにぎわいは、そのまちの魅力である「愛着のある、好きな場所」が起点になるということを今回の視察で改めて学びました。

これからも引き続き、さまざまな現場に足を運び、考え、そして行動していきます。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

本視察の内容とは別ですが、市長のタウンミーティングの様子がグラフィックレコーディング(会話の内容を絵で表す取り組み)で残されていました。すてき。私の市政報告会や鈴木議員との議会カフェなどもこんな風にまとめられると、いいなぁ。誰かやってくれんか(絵心と画面構成力がないため、他力本願)