稲沢市議会議員のしちおうです。
先週末に朝日新聞が、本日は中日新聞が記事にしていますが、稲沢市消防署のハラスメント問題について、防止委員会の調査が終了したので報告します。
・稲沢市消防のハラスメント問題、これまでの経緯
2024年2月に職員から消防本部総務課窓口にハラスメントの相談
3月に防止委員会設置、委員は消防職員4人・市役所職員2人
6月議会にて、関係者のみの防止委員会では調査に疑義が生じるため、第三者委員会の設置を要望→ 7月に外部有識者2人が委員に加わる(弁護士・社会労務士)
12月24日に調査報告書取りまとめ→ 公表は、2025年1月15日以降
【調査概要】
調査された案件数:23件。その内、調査されたのは17件。
ハラスメント防止委員会の開催は9回。聴取者数35人。
【調査結果】
ハラスメント認定は、2件。その内、1件はすでに処分済みとのことで新たな処分は1件のみ。
服務規律違反は、2件。2件とも、すでに処分済みのために新たな処分は無し。
不認定12件。調査不能1件。調査対象外6件。
【ハラスメント認定】
・就業時の運転免許証確認の際に、免許証を投げ捨て、唾を吐きかけた。
→ 口頭注意で処分済みのため、新たな処分は無し。
・新型コロナウィルスワクチン未接種の職員を救急隊から外す。皺の伸びていない執務服を着用したことに対して、他の職員の前で罵声を浴びせた。
→ 本人を訓告処分。当時の上司を口頭注意。
【服務規律違反】
・同僚職員の時間外勤務記録を不正に操作し、改ざん。
→ 口頭注意で処分済みのため、新たな処分は無し。
・救命支援救急事案で、出勤前に職員同士で意見の相違があり、出動中に故意に到着時間を遅らせるよう支援隊長が自隊に対して強要
→ 口頭注意で処分済みのため、新たな処分は無し。
【再発防止策】
- ハラスメントに関する意識の向上と処分基準の周知
- 職員倫理やモラルに関する研修の実施
- 心理的安全性が高い職場づくり
- 苦情相談体制の拡充と迅速な対応
・所感
ハラスメントあるいは服務規律違反として認定された案件のほとんどは、すでに口頭注意がなされたために、新たに処分はしないとの報告でした。
救急救命の現場において、職員が故意に到着を遅らせるということは、市民の生命財産を守る上であってはならない行為であり、口頭注意で済まされてしまうことに違和感を覚えます。
また、飲料に洗剤のようなものを混入された疑いや、署内での窃盗疑いなどは、証拠が見つからなかったとのことでした。
私が最重要視していた、再発防止策は、よくある。通り一辺倒なもので、外部の相談窓口設置や、定期的なアンケートの実施まで踏み込まれませんでした。
稲沢市民病院ではすでに取り組んでいる外部相談窓口の設置が、部署が違うと対象外になってしまうのは何故なのでしょう。そして、今回訴えがあがったのは、もしかしたら氷山の一角で、ハラスメント等の被害に遭っている方が他にも見えるかもしれません。そう思えば、当然定期的なアンケートの実施が必要ですが、いまだに「検討中」とのこと。これまで通りのことを続けて、本当に再発防止が図れるのか疑問ですし、一年もの時間的猶予があったにも関わらず、組織の再生に向けて、何も進展していないことに正直失望しています。
非常にやるせないですが…定期的なアンケート調査の継続と、外部相談窓口の設置を今後も訴え続けていきます。


